Reiner Knizia’s Robot Master



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■ Reiner Knizia's Robot Master

数字パネルを並べていって合計を競う完全思考型系パズル。相手より合計数が多くなれば勝ち。

 

数字パネルを交互に並べていって合計を競う完全思考型系パズルです。画面には5x5のマスがあります。数字パネルは0から5の6種類です。5x5のマスに6種類の数字。もうこの時点でクニツィアのいやらしさ炸裂ですね。綺麗に並べていく、なんてことは出来ないんですよ。

 

それぞれの数字パネルは各6枚の計36枚。置けるパネルは5x5マスの25枚。数字パネルは1枚置いたらそのつどランダムで追加されます。

 

 

得点はそれぞれのタテヨコ列の数字パネルの合計点になります。その合計にいくつかのボーナス点を加算します。

 

そしてこれがRobot Masterで1番重要な部分ですが、得点は「最低点」で競います。

 

 

 

最初に中央に数字パネルが置いてあります。手前にあるのが置ける数字パネルです。

パネルはすでに置いてあるパネルの隣接した場所にしか置くことは出来ません。緑のマークが出ているところが置ける場所です。

 

今5点が置いてありますからヨコ列が5点、タテ列が5点となっていますね。3点パネルを右横に置きました。ヨコ列の合計は「5+3=8」となりました。しかしタテ列はそれぞれ5点と3点になっています。これが基本の計算になります。
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次はボーナス加算です。

同じ列に同じ数字パネルを2枚並べると「数字x10点」になります。これは連続して並べる必要はありません。同じ列に2枚あればボーナス加算されます。

 

1が2枚置いてある列は「1x10=10点」。3が2枚のところは「3x10=30点」。0が2枚のところは「0x10=0点」。4が2枚置いてある列は「4x10=40点」になります。
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さらに同じ列に同じ数字パネルを3枚置いた場合は「100点」になります。これはどの数字でも「100点」です。
しかし数字パネルのボーナス加算は3枚までです。4枚目からは通常加算になります。

 

4のパネルを3枚置きましたから「100点」ゲットです。
右側の0のパネルの列にもう1枚0を置いたらその列の合計が0点から一気に100点になります。

中央の列も5が4枚置かれていますが、3枚目からはボーナス加算されません。5が4枚の列は「(5x3枚でボーナス100点)+5点+2点=107点」です。
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だいぶ進んだ終盤です。4を5枚並べました。ボーナス加点は3枚までですから、同じ数字パネルを5枚並べたところで「(4x3枚でボーナス100点)+4点+4点=108点」です。

逆に右側の0点の列は「(0x3枚でボーナス100点)+(2x2枚でボーナス2x10=20点)=120点」で4だけの列より得点は上です。

このように同じ数字3枚+2枚の組み合わせのほうが得点は上がります。同じ数字パネルの「4+4+4+4+4」では3枚+2枚の組み合わせと計算されません。
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そして繰り返しますが、最も重要な部分は「Robot Masterは最低点が得点になる」ということです。

 

 

これはゲーム終了時です。タテ列の得点は100点越えのなかなかの高得点です。しかし、ヨコ列はひどい点です。最低点は10点。よってこのプレイの最終点数はたった10点です。
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1つの列の得点を突出して伸ばしても意味がないのです。全体的にまんべんなく底上げしていくような置き方をしなければいけません。これは悩みますね!

 

 

たぶんこんな感じの2x2のボックスで並べていけば高得点になりやすいんでしょうが、数字パネルがランダムな追加のため決め手にはなりません。
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こんなところで0点パネルがきてしまいました。置く場所が少なくなっていたので困りました。結局1番上の列がうまく並ばず得点はなんと9点です。
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こうやって順番に並べながら、なるべく高い得点を目指す。これがひとりプレイモードです。

 

タテ列だけを気にして並べていても高得点にはなりません。といって両方の列を気にしていると、どっちつかずで低い点のままだったり。難しいです。

 

 

 

さて、今まではひとりプレイでしたがRobot Masterがもっとも面白いのは、実は対戦プレイなんです。

ひとりプレイ時ではお荷物だった0パネルや1パネルが重要になってきます。

 

 

CPU戦、互いに手持ち12枚でスタートです。対戦モードでは下にある数字パネルから好きなのを選んで置くことが出来ます。パネルは最初にランダムで配布されます。

 

 

対戦は数字パネルをプレイヤーが交互に置いていきます。1枚置いたら次は相手が置きます。
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得点は「タテ列が自分」。「ヨコ列が相手」です。互いの「最低点」で競います。

 

ひとりプレイでは全体的に点をあげればよかったのですが、対戦モードでは自分が置いたパネルが相手の得点をもあげてしまうことになります。よく考えて置いていかないといけません。ジレンマです。

 
ここでどの数字パネルをどこに置けば自分のみの点数になるでしょうか?
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左上で5を2枚置いてダブルでタテ列の50点を獲得しましたが、相手に真ん中列に5を置かれてヨコ列54点取られました。
このように自分の置いたパネルは、相手にとっても利用できるパネルとなりますので注意です。
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ここから駆け引きです。

 

実は最初の手持ちのパネルを見たとき、0と1を合計5枚持っていました。これを有効利用する手はないと思い、先に大きい数字パネルを置いていきました。

 

今、自分のタテ列の最低点は右側の0点です。ほかの列はそこそこの点を取っています。相手のヨコ列も上下の5点と0点以外はそこそこ点を取っています。

しかし1番上のヨコ列は5のパネルが置いてありますから5を1枚置かれたらあっというまに50点です。

 

 

そこで目標は1番下の3点の列に絞って、ここを相手の1番低い点にするように仕掛けてやりましょう。

 

1番右下のところに1点パネルを置きます。相手は4点になりこちらは1点ですが、1点パネルは3枚あるのでタテに並べきれば100点になります。
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なんとか1を並べきりました。100点ボーナスゲットです。
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ここで狙っている1番下のヨコ列に0か1か3を置かれると100点ボーナスを取られる可能性があります。

しかし、相手が1か0は置いたら次に違う数字を置くと20点以下が確定しますから相手は置けません。

4か5を置いたらタテ列の点を上げるばかりか、0パネルを置くと10点以下が確定しますから相手は置けません。

ですからこの1番下の列は、実はもう3ぐらいしか置くパネルはないんです。

 

しかしこの状態になるまでに3を置かなかったということは3は持っていないんでしょう。

 

こっちは逆に3も縦に3つ置いて100点取りました。中央の列の得点アップと3枚置かれないようにするため5を置きます。
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最後に一番左下に0点パネルを置いて確定させて勝ちです。相手の最低点9点が確定した瞬間にゲーム終了になります。
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このように、ひとり用では場所ばかり取って点の上がらなかった1や0というパネルが、対戦モードでは相手への攻撃パネルとしてつかえるのです!

 

特に0パネルは2枚置いても0点ですから強力です。徹底的に邪魔してやりましょう。

ただし先に置くとあっさり3枚目の0パネルを置かれて100点持っていかれますから注意です。

 

対戦モードは手持ち5枚モードにするとさらに難しさが増しますよ。カードはそのつどランダムで追加されますので面白さも逆転も増えます。

 

 

対戦はCPUだけでなく友達同士でも出来ます。このゲームは相手に手持ちパネルを見られると不利になりますので「交換してください」的な画面が出ます。その間に本体を渡して遊びましょう。
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もともとは子供用のカードゲームなのでルールも簡単でわかりやすいです。ですがさすがはクニツィア。簡単なルール上で難しい判断を迫ってきますね。

 

自分のパネルを置くことが相手の点をも上げることになってしまう。手元に目当てのパネルがない場合は、自分でボーナスを捨てる決断もしなければならない。

 

全体的に点を上げていかなければならないというルールと相まって非常に悩ましいゲームになっています。

 

 

 

先ほどの駆け引きの場面では右下の1点を置いた時点で下の列は3を置くぐらいしかできない決定打なわけですが、実際のところは自分の得点が1番低い場所にわざわざ1点パネルなんか置けばタテ3枚の100点狙っていることは明らかで、対人戦ではあっさりタテ列を潰されているでしょう。

あの場面で3を1枚でも持たれていたら1番下に置かれてこっちが3の100点ボーナスを警戒している間に1のタテ列のボーナスは潰されています。

 

勝てたのはラッキーだったと言えるでしょう。1枚持ってるか持ってないかでこれだけ勝負が変わってしまいます。

もちろんそれをもっとも有効な位置に置かなければ論外ですが。

 

 

対戦での相手のパネルの探り合い。追加されるパネルの運。どこの点を取りに来ているのか、どの列を潰すか。

うかつに置けば相手の点をあげることになる。置いて相手にボーナス点を渡すほど愚かなことはありません。

まさに攻撃と防御と折り合いをつけながらパネルを置いていかなければなりません。

12枚モードでは相手のパネルを読みきったほうが勝ちになります。

 

もうあらゆるところがジレンマだらけですね。悩んで悩んで悩んでパネルを置いてください。

 

 

最初は適当に置いていって徐々に読みあいをしていきましょう。

難しそうな感じもしますが、もともと子供用のゲームです。簡単に遊べますよ。

 

プレイ時間は3分程度。シンプルながら奥が深いゲームです。おすすめ。

 

 

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対戦思考型系 / ストラテジー / おすすめ

価格 / ¥115

カテゴリ / ゲーム

バージョン / 1.2

開発 / Conlan Rios

 

iPhone および iPod touch 互換

iPhone OS 2.2 以降が必要

 

Reiner Knizia's Robot Master
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