Ingenious
■ Ingenious
タイルを交互に置いていき得点を競うボードゲーム。得点が高い方が勝ち。
タイルを交互に置いていき得点を競うボードゲームです。Catanを出したUSMが次に出してきたのは、なんとクニツィア(Knizia)の名作「Ingenious (Einfach Genial/頭脳絶好調)」でした。
プレイヤーは6角形が2つ繋がったタイルを6個持っています。自分の番になったらタイルを1つ置きます。タイルは置いたら1つ手元に補充されます。
6角形にはそれぞれ色のついたシンボルが書いてあります。このシンボルが盤に置いてある同じ色のシンボルと隣接された場合、それが得点になります。
色のついたシンボルは6種類あって、それぞれのシンボルごとに得点はカウントされます。
そしてここが重要ですが、勝敗は全てのシンボルの中の「最低点」で競います。
クニツィアらしいですね。
ゲーム中は、さらにクニツィアらしく戦略とジレンマが交錯します。
その上が自分と相手の得点です。得点はそれぞれのシンボルごとにカウントされます。得点欄をタップすると大きくして見ることが出来ます。
今、この場所にタイルを置きました。得点欄を見てみると、青が2点、赤が1点入っています。
ですからこの場合は赤が1枚だけ、青も直線では1枚ですが2方向隣接していますので、青は2点入ります。
置いたタイルのシンボルは得点には含まれません。
このように自分がたくさん点を取った場合は逆に相手にもたくさん取られるということです。
ただし、最初に書いたようにこのゲームは「最低点」で争います。1つだけ突出して取っていってもダメなのです。この場合もたくさん点を取っているように見えますが、互いに青は1枚も持っていません。
よって実際は0対0です。
そしてどれかのシンボルが18点になると「天才!」が発動します。この「天才!」はもう1手続けてプレイすることが出来ます。この「天才!」は点数が溜まるゲームの終盤で起きてきますので、連続で「天才!」が決まると強烈です。なすすべもなく負けます。
「なんで天才なんだ?」と思われるかもしれませんが、そうやって宣言しなくちゃいけないルールですので・・・。「頭脳絶好調!」と宣言する場合もあります。
ここで緑を取らせないように連なったオレンジの上の緑にフタをするように置いて邪魔することも出来ます。
でもここはオレンジ17点に1点加えて「天才!」を発動します!
ボードゲーム版は名作で世界でも数々の賞を取っています。そのぐらい面白いゲームです。
自分がタイルを置くことで相手にもたくさんの点を与えてしまう。しっかりと置く場所を考えなくてはいけません。
そして後半に「天才!」が集中する連鎖性。どきどきしますね。
最低点を競うというこのスタイル。1つの色のみを取っていってもダメです。かといってあまりにまんべんなく取っていっても相手に「天才!」を連発されてあっさり詰んでしまいます。
自分の得点と相手の得点をしっかりと見て、どの点を伸ばさなければいけないのか?どの時点で「天才!」を取りにいくのか?それらを見極めることが重要です。
ジレンマと戦略が交錯するいいゲームです。
コツはとにかく相手にたくさん取らせないようにしっかりと考えておくこと。タイルの向き1つで戦局は変わります。
あと、プレイするとわかりますがゲームのなかで「旬の色」というのが出てきます。今回ので言えばオレンジなどですね。今この色が熱いという「旬の色」が出てきたときは、なるべくその流れに乗っていきましょう。そうでないと得点を重ねることが難しいのです。
相手がたくさん点を取ったときは、自分もたくさん点を取れるチャンスでもあるのです。
その旬を見逃してはいけません。
あとは「天才!」ですね。
「天才!」は18点で起きますが、わざと17、16あたりで止めておいて、いざというときに「天才!」を連鎖させることも可能です。
難点は2人用しかないところですね。本当のボードゲームのほうは3人でやったり4人でブロックし合ったり、また2対2のチーム戦であったりといったところも面白いのですが。
ちょっとした時間に遊べるとても楽しいゲームです。おすすめ。
本家Ingenious(PCサイト)ではPCでも遊ぶことが出来ます。
Amazonでも実際のゲームが売っています。高いですけどね(6000円)。気になった人は調べてみてください。
ボードゲーム / ストラテジー / 対戦思考型系 / おすすめ
価格 / ¥230
カテゴリ / ゲーム
バージョン / 1.0
開発 / USM
iPhone および iPod touch (第2世代) 互換
iPhone OS 2.2.1 以降が必要
*iTunesが立ち上がります*