Reiner Knizia’s Poison
■ Reiner Knizia's Poison
毒薬を調合していくボードゲーム。失点が少ない方が勝ち。
毒薬を順番に調合していくボードゲームです。すごく単純なゲームです。しかし奥は深いです。
まずカードが配られます。赤色と青色と黄色と緑色の毒薬のカードです。
場には窯が 3 つあります。毒薬カードをドラッグして順番に窯の上に置いていきます。窯には同じ色の毒薬しか置けません。
カードには数字が書いてあります。窯にある数字の合計が 13 を超えてしまったらバーストします。バーストしたら最後に出したカードだけを窯に残し、それ以外を全部引き取ります。これが失点となります。失点はカードの上に表示されます。失点は数字ではなくカードの枚数です。
最後に手持ちのカードが無くなったとき、失点が少ない方が勝ちです。
緑色の毒薬はどこにでも置けるカードです。しかしバーストして引き取った場合、失点は1枚につき2点になります。
すごく簡単なルールですね。
ただし、ここでひとつだけ救済措置があります。
赤色、青色、黄色の毒薬のうち、どれかを 1 番たくさん引き取った人はその色の毒薬の失点がゼロになります。
これが面白いですね!
緑色の毒薬は救済措置はありません。
みんなで毒薬を持ち寄って順番に窯に入れていく。あふれたらその人が毒薬を飲み干す。
毒薬をたくさん飲んだら死んでしまうが、 1 つの色の毒薬を 1 番たくさん飲んだ人だけは体の中にその色の毒薬の免疫が出来て助かる、とこういうお話です。
最初の手札のとき、 1 や 2 が少なかったのをもっと真剣に考えておくべきでした。
このゲームを作ったのは「ライナー・クニツィア」という人でボードゲーム界では有名な人です。有名な言葉が「クニツィア・ジレンマ」。とにかくこの人の作るゲームはジレンマが多くてプレイヤーを悩ませるのです。
このポイズンも「たくさん取ったら免疫が出来て失点が無くなる」このルールがあるおかげで非常に悩むゲームです。
いかにうまく 13 の状態で順番を渡すか、どの段階で取り切りに走るか、相手に緑の毒薬を乗せて攻撃するか。もちろん最初の手札の状態から一気に取り切りに走ってもかまいません。一番最悪なのは、取りきりに走って取り切れなかったパターンですね。自分の手札をよく見極めて戦術を考えましょう。
カードの数字も、1、2、4、5、7しかありません。おそらくこれが 13 を作りやすいとか、ギリギリで回避しやすいとかスピード感があるとか、きっと練りに練られた数字なんでしょう。
カードを乗せていくだけのゲームなのに、これほど悩むゲームもなかなかありません。
ゲーム自体は2分程度であっさり終わります。何戦かして得点を競います。
4 〜 6 人モードが選べますが、 6 人モードのほうがバーストが頻発して楽しいですね。ネット対戦があったらもっとよかったんですが。
とにかくやってみて「面白いなぁ!」って素直に思えるゲームです。おすすめ!
ボードゲーム / ストラテジー / 対戦思考型系 / おすすめ
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