■ Zooloretto
自分の動物園を作っていくボードゲーム。1番得点が多い人が勝ち。
魅力的な自分の動物園を作っていくボードゲームです。ボードゲームの最高峰「ドイツ年間ゲーム大賞」の2007年の大賞受賞ゲーム「ズーロレット」のiPhone / iPod touch版です。
ゲームはラウンドを繰り返して進んでいきます。1ラウンドの中でプレイヤーは順番にプレイをしていきます。
自分の順番で出来ることは
「動物タイルをめくる」
「トラックを取る」
「コインを使ってアクションする」
の3つのうちのどれかです。
トラックを取った場合は、そのプレイヤーはラウンド終了で抜けます。全てのプレイヤーがトラックを取り終わるとラウンドは終了し、次のラウンドに進みます。
ラウンドを繰り返して1番得点を取った人が勝ちになります。
ゲームスタートです。これが自分の動物園です。まだなんの動物もいませんね。これからどんどんと増やしていきたいと思います。
左の1番上が自分のキャラです。右下にある「?」が「動物タイル」です。タップするとめくることが出来ます。右上に並んでいるのが「トラック」です。トラックは人数分あります。
動物タイルをめくったらヒョウが出ました。出た動物は必ずどれかのトラックに乗せなければいけません。動物タイルをドラッグすると乗せることが出来ます。乗せると自分の順番は終了です。
ほかのプレイヤーも順番に動物をめくってトラックに乗せていきます。
順番にタイルをトラックに乗せていってます。トラックには3枚までしかタイルを乗せることはできません。ずいぶんとたくさん積まれてきました。
さあ、みんな積み終わりました。ここからどのトラックを選ぶか決めます。どれにしましょうか?
なんて、ホントはもうとっくにパンダのトラックを選ぶと決めています。もう何が何でもパンダ!可愛いからパンダ!パンダ!
パンダの乗ってるトラックを取りました!1番左に乗っていたのはコインです。コインは色々とアクションを起こすのに使います。
これからトラックの動物を自分の動物園に配置していきます。
動物園には現在3つのオリがあります。オリの中には違う動物を入れることは出来ません。ですから自分の動物園で展示できる動物は3種類だけになります。右上が4匹のオリ。真ん中が5匹のオリ。右下が6匹のオリです。
パンダは6匹のオリに入れましょう。ここをパンダ王国にしてやるんです。タイルをドラッグすると入れることが出来ます。
ドラッグして入れるとポンッとパンダが配置されました!可愛いですね!
トラックを取って全ての動物を配置したらそのラウンドは終了して抜けます。他のプレイヤーがトラックを取って動物を配置し終わるまで、少しの間休憩です。
すべてのプレイヤーが配置し終わりましたので次のラウンドがスタートです。次のラウンドは前のラウンドで1番最後にプレイしたプレイヤーから始まります。
画面の上にぶら下がっている輪っかをタップすると、現在の状況を見ることが出来ます。キャラの横にあるのはコインの数です。コインはスタート時に各プレイヤー2枚ずつ持っているところから始まります。先ほどトラックでコインを1枚取りましたから自キャラだけは3枚になっていますね。
右下の黄色のマークをタップするとこの画面に切り替わります。コインの場所が変わりましたね。これが得点です。まだ全員0点です。
このラウンドも順調に進んできました。今自分の動物園はパンダとヒョウでなので、次はどの動物にしましょうか。
ゾウにしましょう!やっぱり動物園といったらゾウもかかせません!
今回のトラックには真ん中に
売店パネルが乗っています。これを取ると「
売店」を設置することができます。動物のそれぞれのオリの外側に丸く置く場所がありますよね?そこに「
売店」を置くことが出来ます。
「
売店」をパンダのオリの外へ設置しました。「
売店」はそれだけで+2点になります。そしてさらに、オリの中の動物が最大数-2匹より少ない場合、1匹につき+1点されます。ちょっとややこしいので、あとの得点のところで説明します。
今回は自分の順番でパネルの横のコインマークをタップして、コインを使ったアクションをしてみましょう。
これがアクション画面です。上から「動物オリの増設」「動物・
売店の移動」「動物の入れ替え」「動物の購入」「動物の売却」です。全てコインが必要です。横にあるのは必要なコイン数です。
コインを3枚持っていますから「動物オリの増設」をしましょう。1番左に工事中のオリがありますよね?ここに新たなオリを作ります。3枚支払って・・・。
5匹用のオリが完成しました!これでもう1種類の動物を集めることが出来ます!
ここにはフラミンゴを展示することにしましょう。やっぱり彩りがあったほうがいいですよね。
さてどのように「得点」が計算されるかについて説明します。下の黄色のマークをタップすると現在の得点を見ることが出来ます。
これが得点画面です。各オリにそれぞれ2つの数字が表示されています。左側の数字は、動物がオリの最大数-1になった時の得点。右側の数字は、動物がオリの最大数になった時の得点です。
右上のオリは4匹まで動物を入れることが出来ます。今、そのオリにヒョウが3匹入っています。最大数-1の状態ですから、左の数字の4点を獲得しています。これがもう1匹ヒョウが入ると右の5点を獲得することになります。動物が最大数-2まで入っていない場合、何匹いても得点になりません。0点です。
次はさきほど説明を省いた「
売店」についてです。
「
売店」は持っているとそれだけで1種類につき+2点されます。上のところに持っている
売店にチェックが入って2点が表示されています。さらにその「
売店」が設置してあるオリは、動物が最大数-2まで入っていない場合、動物1匹につき1点貰えます。
今現在、自キャラは8点です。
最大4匹のオリに3匹ヒョウが入っているので+4点。
売店が1つあるので+2点。パンダのオリは得点が貰えるだけの数はいませんが、設置してある
売店の特典によりパンダ1匹につき1点で+2点。計8点というわけです。フラミンゴとゾウもいますが、数も揃っていないし
売店もないのでどちらも0点です。
これは違うキャラの画面です。他キャラの動物園と得点はいつでも見ることが出来ます。
売店が1つで+2点。ゾウのオリに
売店が設置してあるのでゾウ1匹につき1点で+4点。計6点です。ヒョウのオリは2匹しか入っておらず
売店も設置してないので0点です。
これも他キャラです。5匹用のオリに4匹フラミンゴが入っているので5点獲得。
売店が1つで+2点。
チンパンジーのオリに
売店が設置してあるので+1点で計8点です。
この得点が最終的に1番高い人が勝ちです。
少しゲームが進んだ場面です。パンダもずいぶんと増えました。ここでまたパンダのトラックを取ってきました。ところがよく見てみるとトラックのパンダにはメスのマークがついていますね。オリの中にはオスのマークがついたパンダがいます。
パンダに赤ちゃんが生まれました!このようにオスのマークのついた動物とメスのマークのついた動物を一緒の檻に入れると、入れたときに赤ちゃんが生まれて動物が1匹増えます。
オマケにパンダのオリは満杯になりました!右側の得点10点が貰えます!
さて、パンダの赤ちゃんも生まれ、満杯になって喜ばしいことですが悲しいこともあります。トラックに乗っている
チンパンジーを入れるオリがありません。
入れる場所がない動物は左下の飼育小屋に移動します。
飼育小屋に動物が入っていた場合、ゲーム終了時に1種類の動物につき-2点されます。飼育小屋に入れた場合、コインを支払って動物を移動させるか、誰かに買ってもらうか、もしくは売ってしまうか、でしか出ることは出来ません。ですからここにはなるべく動物はいないほうがいいのです。飼育小屋には
売店も入りますよ。当然-2点です。
これは状況を見ることの出来る画面での飼育小屋のところですが、真ん中のキャラは
チンパンジー2匹ですが1種類なので-2点です。右のキャラは4匹いますが、フラミンゴ2匹とゾウが1匹、パンダ1匹の計3種類ですので-6点です。なるべく飼育小屋には動物を入れないように工夫していきましょう。
タイルをめくったらフラミンゴでした。どのトラックに乗せましょうか?
となりのおじさんの動物園も結構繁盛してますね。そういえばさっき1番上のパンダのトラックに
ラクダを乗せていました。さてはこのトラックを取って、余らせないようにうまいこと動物を増やすつもりですね。
ようし!ここにフラミンゴを乗せて邪魔してやりましょう!
乗りました。これでトラック取ったらフラミンゴの-2点も取りますからね。取りづらくなったでしょう!
ここがZoolorettoの戦略的で面白いところなのですが、とにかく他プレイヤーがジレンマを感じるようにトラックに動物を乗せていくことです。他プレイヤーに都合のいいトラックを作らないように動物を乗せていくことが重要なんです。
さて多少コインもたまってきたし、タイルをめくるのはちょっとおいといて、自分の順番で他のプレイヤーから動物を買いましょう。飼うには1匹につきコインが2枚必要です。
動物を買うのは他プレイヤーの飼育小屋からです。動物を買えば、自分は動物が増える、他プレイヤーはマイナス点が減るということで実はいいことずくめなんです。他プレイヤーは自分の動物を買われるのを防ぐことはできません。
生まれた赤ちゃんゾウがいましたので、それを買うことにしました。
ゾウが入りました。赤ちゃんゾウは可愛いですね。5点追加されました。
動物を買うと買ったプレイヤーはコインを2枚支払います。1枚は取られ、もう1枚は買われたプレイヤーに支払われます。
可愛い赤ちゃんゾウも買えたし得点も増えたしよかったよかった、と思ってたらなんということでしょう。自分の順番で残っていたトラックは、さっきイジワルしてフラミンゴを乗せたあのトラックです。いじわるしたことなんてすっかり忘れていました。因果応報。こんなことになるとは・・・。
フラミンゴしかオリに入れることができません。パンダも残念ながら飼育小屋行きですね。
右下のタイルの数字を見てください。残り15枚になり赤い丸がつきました。タイルが15枚を切ったらそのラウンドが最終ラウンドになります。
ゾウが1匹だけ乗ったので、すぐにそのトラックを取りました。
1番最初で、自分の順番で出来ることは「動物タイルをめくる」か「トラックを取る」か「コインでアクションをする」のどれかが出来ると書きました。
ですからトラックに動物が何匹乗っていようが取ることは出来るのです。前半はどうしても動物をたくさん集めなくちゃいけないので3匹乗せてから取りますが、後半になるとマイナス点を減らすため1匹や2匹でどんどんとトラックを取っていくことになります。
最終ラウンドですので、他プレイヤーも動物を買ったり売ったりを繰り返し、マイナスを減らしながらなんとか点を稼ぎに来ます。
ゲームを進めていくとプレイヤー数を増やせたり拡張アイテムを買うことが出来ます。
プレイヤーはゲームスタート時に人間かCPUかを選ぶことが出来ます。
シロクマ拡張ルールを追加すると、右下の6匹のオリを1番最初にいっぱいにしたプレイヤーにシロクマのオリが追加されます。飼育小屋の横です。シロクマ可愛いですね。
シロクマが追加されると最後の得点集計時に飼育小屋に入ってる動物のマイナス点が全て半分になります。
プレイヤーが5人まで増えるとカンガルーとシマウマが追加され、さらに白熱したプレイが楽しめます。
ボードゲームで好評を得ているズーロレットですが、動物が動くと面白いですね。常に動物の鳴き声が聞こえるのがいいです。そして自分の動物園がどんどんといっぱいになっていくのがすごく楽しいです。
あと面倒な得点計算をやってくれるのはやっぱり楽です。
自分の順番でタイルをめくるか、どの時点でトラックを取るか。
欲しい動物のタイルをめくったとしても、次の番までそのトラックが残っているかどうかはわかりません。
コインを使って動物を買ったり売ったり。いっぱいになってきたら、動物同士を入れ替えて大きいオリに移してさらに得点を伸ばしたり。
他プレイヤーの動物を買うことは出来ますが、他プレイヤーだって動物を自分のオリに移動させたり、売ったりしています。いつまでも飼育小屋にいるかはわかりません。
あと1匹しか空きがないオリにオスとメスが入っちゃって、赤ちゃんが生まれて赤ちゃんは飼育小屋へ、とか。
でも赤ちゃんはかわいい。
コインは非常に重要です。コインがないと何にも出来ないですから。
コインを手に入れるにはコインタイルが乗ったトラックを取るか、動物を買ってもらって他キャラクターからコインをもらうか、もしくは動物をオリいっぱいにしたときのボーナスコインを得るか、ぐらいしかありません。
売店はそれだけで得点になるし、動物も無駄なく得点になるからとても重要です。でも取りすぎると飼育小屋へ入ってマイナスになるので注意です。
売店は4種類ありますが、同じ種類の売店を2つ取ってきても得点にはなりません。あくまで1種類で+2点です。オリへの特典はちゃんと発生します。
とにかく色んなことを繰り返しながら動物を集めていきましょう。
もちろん「この動物を集めるんだ!」という決め打ちでも構いません。やっぱりパンダですよね。
やることは自分の動物園を充実させること!他プレイヤーになにかするというところは、タイルを乗せるとき嫌がらせをするところぐらいでしょうか?本当はそこがこのゲームの1番面白い部分ではあるんですが。
実はドイツのゲームというのは特徴がありまして、特定のプレイヤーに対して攻撃をするという要素があまりないんです。子供も大人も遊べて「みんななかよく」という理念があるようです。
このゲームもそれぞれが得点をどんどん重ねていくゲームですし、動物の売買についてもどちらも得をするようになっています。
そのかわり運と戦略の間で悩むようなパターンが多いです。
残念なところはやっぱり元がボードゲームですから、タイルをトラックに乗せるとき他のプレイヤーの状態がイマイチ把握しづらいというのはあります。 もちろん輪っかをタップしたり、スライドさせれば他の動物園は見えますが、どうしようかな?と悩んだときやっぱり全体が見えてたほうが楽しいじゃないですか。
そして全体的に妙にあっさりしています。
「○○園長、カンガルー買ってくださいよ」
「ムリ。だってコインないもん」
「ほら、コイン増えたじゃないですか?そろそろカンガルーどうです?」
「あ、めくったらカンガルー来ちゃった。じゃあもういらない」
と、こういうやりとりがないのはちょっと寂しいですね。
プレイヤーは5人のほうが圧倒的に面白いですね。これは5人でやるべきです。
追加の拡張も今は3つしかありません。このゲームは拡張が凄く多くて「追加動物」とか「工事中」とか「ふれあい広場」とか「3つのオリ」とか色々とあるのですが、今後のアップデートで増えるのでしょうか?期待しましょう。
とにかく動物がかわいい、遊んでいて楽しいゲームです。おすすめ。